北山猛邦 『『ギロチン城』殺人事件』 7point
- 作者: 北山猛邦
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/02
- メディア: 新書
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そこで本作品。スクウェアのトリックは、正直なところ微妙かな。とある有名トリックの改良版ではあるんだけど、アイデア的にはよく考えたなとは思います。ただ、それを成立させるための仕掛けがややこしすぎて。どうしても強引に思えてしまう。いや、実際のところ、すごく強引なんだけど(笑)。あんなの、絶対気づくって。それに比べると、道桐久一郎の殺害トリックはバカバカしいくらいの単純トリックだけど、こういうの大好き。いやぁ、面白かった。トリック解説図は、やはりこれくらい視覚的インパクトのあるものでないとね。これぞ物理の北山(笑)。
最後に明かされる叙述トリック(実はこれがメイン?)については、認証表で怪しいと思ってたこともあり、そんなに驚きはなかったです。ミステリファンとしては、(トリックを成立させるための)すごい高度なテクニックを使ってたな、とかの感想を持つべきなのでしょうか…?