[Topic]年末ベスト

本ミスとこのミスが出揃ったということで。


今年はかつてないほど新作を読めてないから、未読作品ばっかり。
読んだのは・・・

  • 本ミス → ベスト10で3作、ベスト20で6作
  • このミス → ベスト10で1作、ベスト20で2作

という無様な結果でした。
取り急ぎ、『山魔の如き嗤うもの』、『ラットマン』、『完全恋愛』の3作は買いに走ります。




本ミスについて見てみると・・・

今年は山口雅也法月綸太郎有栖川有栖とかの新本格第一世代の活躍が目立ってたと思ってたけど、ランキング的には意外と目立ってない印象ですね。キッドピストルズとか法月綸太郎短編集なんかは、絶対TOP10に入ると思ってたのに。

深水黎一郎の躍進は嬉しいところ。メフィスト賞作家で本格の世界で評価される人は久しぶりじゃないかな。

石持浅海『君の望む死に方』は予想外の低さ。私としては『扉は閉ざされたまま』と同水準にあると思ってたので、TOP3に入ると予想してたんですが。うーん、なぜだろうか。




最後に。

私が読んだ数少ない対象作品の中でのベスト5は以下の通り。

1位は『ジョーカー・ゲーム』。本格度は低めだけど、とにかく面白すぎた。続編希望。去年の傑作『百万のマルコ』に続いて、柳広司はまた今年もやってくれましたよ。
2位は頭脳バトル好きな私にとっては外せない一冊。私はこういう作品に一番本格を感じます。
3位は10月末発売というのが惜しまれるという声があちこちで挙がっているように、確かに惜しまれる。近年の連城三紀彦ミステリはどれもすごい。
4位はあまりにミーハーになり過ぎたシリーズなので買おうかどうかかなり迷ったけど、買ってよかった。成功度の低そうなトリックだったのがちょっと微妙だったけどね。
5位は、4位までとはちょっと点数が離れてます。とっても端正なミステリで好感触。



来年はもうちょっと新刊を読もうと心に決めました。が、50冊オーバーの積読本の圧力がすごいんですけどね・・・